さて、
”ヘレ ユートゥーベーラ” です。
ノルウェイ製。
鋼材は、サンドヴィック製12C27ステンレス、刃渡り約10cm、刃厚約3mm。
ハンドルは、カーリーバーチ(白樺)。
刃高(刃先から峰までの距離)が高く、
ベリーのカーブ(ベリーは腹の意味。刃先の反り具合)もきつく、
ハンドルの後端が絞られて細くなっている、など、
ハンティングナイフの特徴(肉を切り取り易いように包丁のように刃高が高い、ベリーのカーブがきついのはナイフを骨に沿って回しやすくするため、ハンドル後端が絞られているのはナイフを回す時に小指でしっかり支えられるため)
を踏まえてますが、グラインドはスカンジ(ハンティングナイフはベベル幅の広いコンベックスグラインドが多い)という、ある意味半端なナイフです。
この、ヘレのナイフはハンドメイドなので製品にかなりバラツキがあります。
私はこれの他に2本、別の種類のものを持ってましたが、一本はバトニングでぶっ叩いたら速攻で折れました。もう一本は刃先のセンターが出ていないために刃先があらぬ方向を向いていて非常に使い難く、必死で砥いでセンターは出しましたが、砥いでいるうちに薄くなってしまいすぐ欠けるようになったので結局仕舞い込んで使ってません・・・
なのでこのユートゥーベーラは買う時にあらゆる角度からの写真を送ってもらいました。
鋼材のサンドヴィック製12C27ステンレスは大好きな鋼材です。
刃持ちも良いし、欠けにくく、砥ぎやすい。
みごとにバランスされています。
スウェーデン鋼が良しとされる理由がよくわかります。
ではまた。
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