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さて、
新しいパイプを手に入れました。
”STEEL‘S” のローデシアンです。
おフランス製ですが、スティールスの詳細が分かりません。ググっても鉄鋼関係しか引っ掛かりません。
そもそもかなり前にシャコムに吸収されたようですが・・・
おおよそ100年前のオールドブライヤーで作られたビンテージパイプでマウスピースはエボナイト。
因みに、ビンテージだからといって全部が全部、高価なわけではありません。 パイプの世界は素材のグレイン(木目)とどれだけ名高い作家が作ったかの方が価値基準は高いです。
パイプという喫煙具はある時一気に需要が低くなりました。 安い値段で手軽な紙巻きタバコが作れるようになったからです。
昔はパイプ用の地中海産ブライヤー(ホワイトヒースと呼ばれるツツジ科の根瘤で地中海産は質が良く高級品)は大量に採れたので小さなメーカーでもかなりのストックを持っていました。ところが一気に需要が落ちたのでストックを掃かすことができず倉庫で眠る状態になり、今ではオールドブライヤーは珍しくは無くなりました。なのでオールドブライヤーでできていたとしてもお手頃な物もあります。
ローデシアンは “ローデシアンベント” と一口で呼ばれるほど、ベント(曲がる)しているものが多い中でコイツは珍しくストレートです。特徴的なソロバンの玉のようなボウルに2本の飾り輪、ひし形のシャンク。
この形が絶妙に持ちやすい。
コイツの一番の特徴はこれ。
なんと、底に穴が開いていてアルミの細いパイプが通してあります。
チャンバーに2次エアを送り込んで火持ちを良くするという目的と、喫味をマイルドにする目的で穴を開けているそうです。
喫煙中は火が消えることはありません。しかし私もパイプのなんたるかはだいぶ分かってきましたので他のパイプでも吸っていて火が消えることはほぼありません。
しかしどのパイプも置いとくと消えます。
こいつは長時間置いといても消えないのかと思いましたが、普通に消えます・・・
この穴あきチャンバーは一時流行ったそうですが、あまり意味が無いということで、あっという間に消えていったそうです。機能的なことはともかく、珍しいという点では貴重なパイプかもしれません。
吸い込んだ時の煙の量が若干、多いように思いますが、喫味がマイルドになっている様には思えません・・・
ま、気に入らなければ塞げばいいだけのことなので気にしてません。
ではまた。
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