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さて、
キューバンシガーの中でもかなり古い歴史を持つ “パンチ” 。1840年に誕生しました。
その中でお手頃なのが “パンチパンチ” です。呼び方が「パンチのパンチパンチ」という言い方になるので、オモチャかなんかのCMか?と言いたくなります。名前だけだと全く重厚感はありません。
その “パンチパンチ” ですが、ドレスボックス入りとキャビネット入りがあります。
ドレスボックスはその名の通り装飾された紙や木で出来た箱で、ギュッと詰めるので閉める時に押さえる形(ボックスプレスと呼ばれる)になり葉巻が少し四角くなります。10本〜25本入り。
対して、キャビネットは50本をリボンでくくってスライドする蓋のついた木箱に入れてあります。余裕を持って入れてあり、葉巻が押さえられることはありませんので丸いままです。
この2つ、モノは同じで見た目もほぼ同じ。ドレスボックスの方が多少四角っぽくなっている程度ですが、何故かキャビネット入りの方が美味いという通説がありますので吸い比べてみました。
ドレスボックスのパンチパンチ
キャビネットのパンチパンチ
見た目は全く同じです。色の濃い薄いは写り方です。
•ドレスボックス
ピリッとスパイス 塩バター 文字通りパンチのある喫感で吸ってる感がある 苦味の強いコーヒー 香り良し 煙りが美味い
•キャビネット
ボックスよりも丸い喫味 ほんのり甘み トースト感 白粉 思わずもぐもぐする最高に美味い煙り 中盤から後味に結構な甘み 強吸いOK スパイス系の喫味は薄い コーヒーと合う
両者が巻かれたのが同じ時期なのかは分かりませんが、キャビネットの方が熟成が進んだ重厚な喫感があり、奥深く重なり合った喫味はこれぞキューバンシガーと言うに値します。
コーヒーに関してのキャラクターの違いが面白く、ドレスボックスは自身にコーヒーの喫味がしますが、キャビネットは自身にコーヒーの喫味はせず、コーヒーを飲むと他の喫味が引き立ちます。
葉巻について、
「一本づつ保管するよりも、多数で保管した方が美味くなる」
とよく言われます。
どういう科学的根拠があるのか分かりませんが、現実にドレスボックス入りよりもキャビネット入りのほうが断然美味い(美味いかどうかは人によるが喫味の違いはハッキリと分かる)ので、通説は本当だということですね。
ではまた。
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