ワトスン

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“葉巻をやろう!” 〜Vカットを突っ込んで考えてみました〜



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さて、

葉巻の吸い口を作るには大まかに3種類のカット方法があります。

・フラットカット

ヘッドを真っ直ぐにカットします。一般的。


・パンチカット

円筒形のカッターをヘッドに差し込んでカット。通好み。


・Vカット

V型のカッターをスライドさせてカット、又はナイフでカット。マイノリティ。



因みに、コブラ(昭和の名アニメの主人公)や、スミス大佐(ナイトライダーと並ぶ昭和の名海外ドラマ特攻野郎Aチームのリーダー)が歯で咬みちぎって吸ってますが、刃物が無くて仕方ない場合の最終手段です。

一度やったことがありますが、当然、吸い口はボロボロ、完全には噛み切れないので中の葉っぱは抜けてくる、更に葉巻自体を強く握ってしまうので本体がボロボロ・・・

まぁ、実際には出来ません。

ショートフィラー(刻んだ葉を使用する機械巻きの葉巻)なら出来るかもしれませんが・・・



さて、最近のお気に入りが “Vカット”  ですが、フラットカットのようにフワッとした喫味にならず、パンチカットのようにストロングな喫味にならず、吸い込んだ煙りが上手く舌の上に乗ってくれて、各々の喫味がよく分かり、しかも辛みやエグみは感じにくいという、素晴らしいカット方法だと思います。


ところで、

“モンロー効果” という物理現象があるのをご存知でしょうか。

主に爆薬に関して使われるんですが、円筒形の爆薬の端を円錐形に形成し、その円錐形の頂点を炸裂させると爆風や爆圧が一点に集中される、というものです。


煙が舌の上にうまく乗るのは、まさにコレじゃないでしょうか。

押し出すか吸い出すかの違いと円錐状ではなく線状という違いはありますが効果は変わらないような気がします。



全てのカット方法で同じ吸い方をすると、

フラットカットは、カット面積は大きいので入ってくる煙は比較的多いが、吸い込んだ煙が口の中全体に広がるのでマイルドな喫味になりやすい。悪く言うとボンヤリする。

パンチカットはカット面積が小さいので入ってくる煙は少ないが、濃縮されている感じ。喫味は濃いめに感じるがその分、辛みやエグみも強く感じる。

Vカットはカットのやり方次第で、カット面積が一番大きくなるので大量の煙を吸い込む事ができ、更に先のモンロー効果もあり、煙が収束して入ってくるので舌に乗せやすい。なので、より喫味を感じやすい。パンチカットのように濃縮されたような煙りではないので辛みやエグみも感じにくい。



また、カットの方向で喫味が変わるのか試してみました。

切り口を縦にして吸うと、フラットカットした時と同じような喫味になります。良く言えばマイルド悪く言えばボンヤリした喫味。



切り口を横にして吸うと、例の「煙が舌に乗る」感覚が味わえます。


面白いことに、斜めにして吸うと中間的な喫味を楽しめることが分かりました。


Vカットするのに今はギンギンに砥いだナイフ(オピネル8番)を使ってますが、Vカッターをもう一度購入してみようと思います。前に買った安モンは綺麗にカットできませんでしたので、もうちょいイイやつを買ってみます。

皆さんも一度、Vカットを試してみて下さい。お気に入りの一本にまた違った良さが見つかるかもしれませんよ。


ではまた。