さて、
葉巻の世界では “キューバ産” と言えば最高級の別格品となってますが、他国産と何が違うんでしょうか?
葉巻は一部を除いて、紙巻と違ってフィルターも無ければ燃焼促進剤なんかの化学薬品も入ってないし、葉っぱも刻んであるわけではありません。勿論、ニコチンやタールも計量なんかされてません。
温湿度が管理された部屋で熟成させたりはされてますが、まんまの葉っぱです。
葉巻は上の写真のようになってます。
フィラーが本体、本体をまとめるバインダー、飾りのラッパーからなってます。全部タバコ葉でこれはどの葉巻も同じです。
キューバ産の葉巻があまりにも高価で売買されるので近隣諸国も、“キューバンシード”(キューバ産タバコ葉の種)を密輸(キューバ産ブランドを守る為輸出禁止になっている)して育てて葉巻を作ってますが、同じ葉っぱなのに何故かキューバ産のような喫味が出ません。
これはキューバの土や環境がタバコ葉をそうさせているそうです。
ワインがシャトーによって味が変わるのと同じだそう。
葉巻がよくワインに例えられるのもそこからきているそうです。
私はいきなりキューバ産から入りましたので、他国産がいわゆる “偽物” に見えてしまい敬遠してましたが、他国産にも美味いものがあるかもしれないと思い、アメリカ、ドミニカ、ニカラグア、ホンジュラス、メキシコ、フィリピン、コスタリカと試してみました。
“フィリピン産 タバカレラ”
同じ国でもブランドによって喫味は違うし、また、同じブランドでも生産国によって違ってきます。
キューバ産は、いくつもの喫味が重なっていて、尚且つそれらが非常にバランス良く味わえます。
他国産は一つの味しかしないとか、複数の味はあるんですがその中の一つが抜きん出て強いとかバランスが悪いんです。
もう一つはタバコ葉の管理の問題だと思いますが、熟成が若いとか、乾燥していて強吸いすると辛味ばっかり出るので吸い方に気を使わなければならないなど、有り体に言えば、“ガサツ” なんですね。
“タバコ葉の熟成”
キューバ産では専用の部屋で専門の人間が毎日温湿度をチェックする。
大概のモノはキューバ産よりはかなり安いので、値段ありきの喫味と言えば、その通り、で終わってしまいますが・・・
キューバ産の最低ラインの値段は、一番多いサイズで一本1500円くらいですが、他国産だと同じサイズでも300円くらいからあります。
この差は何なのかと言うと、やはりどれだけ手間がかかってるかに尽きます。キューバのエル・ラギート工場(コイーバなどが巻かれる最上級の工場)の製作過程を見ると、この値段もしょうがないかと思います。
まぁちょっとブランド力で盛ってる感はありますが・・・
世界 最高級ブランドの “コイーバ”
これからも色んな葉巻を試します。
ではまた。
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