さて、
久しぶりに刃物の話です。
私の刃物趣味は中学生の時からで、結構長いです。
興味を持ったのは小学生の時で、図画工作の時間に使った ”肥後守 からです。
親父に見せたら、
「こんなナマクラ、逆にあぶないわ。砥いだるさかい待っとけ」
と、何やら箱に入ったレンガ(今思えば砥石だった)を持ち出してきてシャーシャーと擦りだしました。
私が、「なにそれ」と聞くと、「砥石や」と。
子供心に「なんで石で鉄が切れるようになんねん」
と思ったもんですが、砥ぎあがった肥後守はギンギンで、チャイムを鳴らすくらいの力で刃を押すと血が滲んでました。
親父はその砥石は大事にしまってましたので(今思えば天然砥石かも)私は、庭にあるレンガで砥いだことがありましたが、燦燦たる結果になったのは言うまでもありません。
ジャックナイフからサバイバルナイフから色々集めましたが、あくまでコレクションであって使ったことはありませんでした。
それが、”ブッシュクラフト” なるものに出会ってからは、
「ナイフなんて使ってなんぼや」
という考えに変わり、お山で大活躍するようになりました。
残念ながら、あまり大きな声で言える趣味ではありません。
日本ではどうしても 「あぶないヤツ」という烙印を押されてしまいます。
じゃあ、1トンもの物体が100キロで移動する車はどうなんだ、農機具や鎌や鋤はどうなんだ、農薬や消毒液はどうなんだと・・・
結局、従来から言われていることに収束します。それが、
「使う人間による」
です。
なんでもそうですが、これしかない。
これしかないんです。
ではまた。
。