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“パイプをやろう!” 〜クラフターズパイプ〜

三国越展望台

 

 

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さて、

新たなパイプを手に入れました。

一見、吸ったらチョコレートクリームが出てきそうな子供のオモチャみたいに見えますが・・・

もちろん違います。

 

れっきとしたスモーキングパイプで、

“トム・エルタン    ベーシック ナチュラル”

です。

トム・エルタンは世界的に名の売れているデンマークのパイプクラフターで、今回手に入れたのは基本形である “ベーシック” です。

私が持っている今までのパイプは皆有名どころのモノですが、工場製、つまりはマシンメイドのモノが多かったんですが、今回のモノはハンドメイドです。

が故に、“ベーシック” なのでトム・エルタン作としては安いんですがパイプとしては結構なお値段です。

 

全体的にプラスチック製みたいに見えますが・・・

もちろん違います。

ボウルは最高級地中海産のオールドブライヤー(ホワイトヒースと呼ばれるツツジ科の低木の根に出来た瘤の部分を煮沸処理などの加工を施して小石や樹脂などの不純物を取り除き数十年寝かして乾燥させたもの) をハンドメイド。

シャンクの中心から左右均等に伸びるフレイムグレイン(炎のように伸びる木目)に正面にはバーズネスト(鳥の巣)と、材料であるブライヤーのいいところを選んである一品です。こんな左右対象の木目はかなり珍しいです。

 

ボウルから伸びるシャンクはなんとドライカーボン

マウスピースはエボナイト

因みにエボナイトはプラスチックみたいに見えますが石油系合成樹脂ではなく天然ゴムを加工したものです。プラスチック製のマウスピースはくわえている時に割れたりしますが、エボナイト機械的強度が金属並みに強いので割れないとは言えませんが非常に割れにくいです。

作ったのは・・・

ゴムと言えばそう、

グッドイヤー創始者、チャールズ・グッドイヤーです。

 

煙道は3mm。

綺麗な円錐状のチャンバーをしており、細めの円錐の先端に煙道が開いている為、煙の通りが良い。

多くは上の絵の右側のように、チャンバーの底から少し上に煙道が開いていますが、このトム•エルタンは左側のように先端に開いていてしかも結構な先細りになっているので空気の通りが非常に良くなってます。

引き換えに葉っぱから出る水分を吸いやすくなるので吸い方には注意が必要です。

 

 

 

マウスピースの形は普通なので咥え心地は他のパイプと同じですが、ボウルが小さめなのに加えて、シャンクが細いカーボンなのでとにかく軽い。

製品の説明書きに、

「何時間でも咥えてられるパイプです」

とありますが、それがよく分かります。

 

 

使ってみると分かりますが、このパイプは息吸いがしやすいですね。

先に書いたチャンバーのおかげで空気の通りが良いため、息吸いでも結構な量の煙が入ってきます。

試しに強吸いしてみるとやはり葉っぱからの水分は多くなります。一度、ペーパーフィルターと金属フィルターを試してみても良さそうです。

 

 

パイプらしいパイプはどうしても、“白髪  髭  年輩  三揃スーツ  貫禄  賢者”

のようなイメージが強くて、自分で言うのもなんですが、キャップに白ブチメガネにワークマンは似合いません・・・

 

 

しかし、このトム・エルタンならこういう格好でもあまり違和感は無いと思います。まぁ、今の時代だとパイプ自体に違和感があるでしょうが・・・

 

 

ではまた。