さて、
久々に映画の話です。
遅ればせながら “トップガン マーヴェリック” を観ました。
言わずと知れた1986年の “トップガン” の続編です。
故、トニー・スコット監督は、
「現在の空戦は、航空戦闘機同士が機銃で撃ち合うようなドッグファイトではなく、ドローンやミサイルが主体で直接人間が関与しなくなっている。なので前作とは全く違った新しいものにしたい。ドローンがメインの映画になる可能性が高い」
というようなことを語っていました。
当初はトム・クルーズも出るには出るがキーパーソンとして出演するだけで主演ではなかったようでした。
しかし、スコット監督が亡くなってしまい、監督がジョセフ・コシンスキーに変わったと聞いてからなんか興醒めしてしまい、盛り上がっているのを聞いても、「あ、そう」てな感じで映画を観る気になれませんでした。
私見ですがコシンスキー監督作品は嫌いではありませんが、わざとらしいこれ見よがしな所があるように思えてそこだけが気になるんですよね・・・
もうご覧になった方が多いと思いますが、“トップガン2” というより、完全なリメイクですよねぇ・・・
勧善懲悪のストーリー(まぁコレは戦争映画なのでしょうがないですが)も、画面の構図も同じと言ってもいいくらいです。
キャストも、やはりバル・キルマーは出てますね。本人同様喉頭癌を患っている退役軍人役でした。
しかし、前作では大人の女性として素晴らしい魅力を発揮していた、ケリーマクギリスは・・・
残念ながらオファーは無かったようです。
65歳という年齢に加えて体型が崩れてしまっていたのが原因だとか。芸能の世界は厳しいですね・・・
しかしさすがはハリウッド女優、とても65歳とは思えない美しさだとは思います。
今回のヒロインは、ジェニファー・コネリー。
彼女は52歳。
とても美しくて本当にそんな歳には見えません。
この人は、子役で売れてそこから鳴かず飛ばずになって脱ぐようになって底まで落ちてからまた這い上がるという苦労人でしたが、這い上がった結果、オスカー女優にまでなって成功してます。
ラッセル・クロウとの共演作、
“ビューティフル マインド”
を是非ご覧ください。
もう一つの主演と言ってもいいのが登場する飛行機です。前作では、グラマン社製のF-14。通称 “トムキャット”。
この戦闘機はカッコ良かったですねぇ。それに何と言っても美しい。コレが1970年初飛行というのは驚きです。
アメリカ軍では退役戦闘機ですがイラン空軍では今だに現役です。
今回の飛行機はマグダネルダグラス社製のF/A18ホーネットです。
F/Aとなっているのは、戦闘(Fighter)攻撃(Attacker)機だから。大まかに言うと、戦闘機は空戦が主な戦い方で攻撃機は対地攻撃が主な戦い方(もちろん限りません)でホーネットはこの2つを兼ね備えていると。
トムキャットと比べると段違いの戦闘能力が有るとは思いますが、性能を重視すると美しさは消えますね・・・
お世辞にもカッコいいとは思えない。昔の戦闘機の設計は自動車しかりで、無駄かもしれませんが設計者が美しさも設計に入れていたと思います。
私は、スコット監督の、
“新しいトップガン”
が是非とも観たかったですねぇ。
ではまた。