“この世界の片隅に”
ご存知の方も多いと思います。
2016年のアニメーション映画です。
今更かもしれませんが、先日初めて観ました。
戦中戦後の広島で・・・
と聞くだけで、
「ああ、また空襲と食糧難の心臓えぐられるような映画か・・・」
と、勝手に思ってましてタイムリーに見る気になりませんでした。
“火垂るの墓” や “はだしのゲン” は観ていると本当に心臓をえぐられるようなので気持ちに余裕がある時にしか観れません。
この映画もそういう系なんだろうなと勝手に思い込んでまして中々見れませんでした。
アマゾンプライムで観れるということもあり、先日、満を持して見た次第です。
思い込みってのは凄いもんで冒頭からいきなりウルウルするんですが次第に収まって行きました。
なんでしようか、少し毛色が違いますね。
主人公の違いでしょうか。
戦中戦後を一生懸命生きていくには違いないんですが、“火垂るの墓” や “はだしのゲン” はなんていうのかこう・・・負けないように尖って生きて行こうとする感じですが、“この世界の片隅に” は “柔らかく” というのか、“まるく” というのか・・・
途中、仲のいい子供が爆死したり自分も爆弾で右手を失くしたりするんですが、
“それでも歯を食いしばって生きていく”
という感じではなく、
“笑いながら一生懸命生きていく”
というのか・・・
もう、冒頭から終演まで泣きっぱなしかと思ったんですがウルウルしたのは冒頭だけで終わりまでウルウルしませんでした。
しかし・・・
エンドロールが終わってから何故かジワジワと込み上げてきて号泣・・・
いったい自分はなにをつまらん事にこだわってるんだ・・・バカかオレは・・・
こんな経験は初めてでした。
今までの戦争映画とは少し違います。
まだご覧になってない方は是非。
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