1980年代前半の映画と言えば変換期の頂点かもしれません。
その代表作を2つ。
”TRON”
ジェフブリッジスの代表作と言ってもいい作品です。
ライトサイクル。
この写真は当時トイザラスで発売されていたおもちゃですが、あの特徴的な残像壁がスタンドとしてついていたそうです。
うーん欲しい。
コンピュータグラフィックスは今まで空想の世界を映し出してきましたが、このトロンはコンピュータそのものを描いた初めての作品でしょう。
先に変換期と言ったのは、昔のようにCGだとすぐわかる物から今のようにまるで現実世界のような物に変わる過渡期ということです。
人間が分子化されてコンピュータの中に入って行くという、ありきたりな構成ですが、まだ、アナログである人間の方が偉いし強く描かれています。
いくらすごいプログラムでも人間には敵わないと。
今言われている、”AIは人を滅ぼす” なんてまだまだ思われていない時代です。
因みに、配給はなんとあのディズニーです。
結構意外ですよね。
”WarGame”
マシュープロデリックの代表作。
とにかく猫も杓子もコンピュータの時代です。
高校生がNORADのコンピュータに侵入して米ソ核戦争シミュレーションプログラムをゲームと勘違いして動かしてしまいます。
NORADは大騒ぎになり、あわや全面核戦争かってところまで行きますが、こういう話には絶対出てくる ”博士” が出てきてその高校生と協力してその危機を切り抜けると。
大事なところで使っているコンピュータだが、本当に大丈夫なのか?
と疑問を投げかけた作品でした。
どちらにしても、まだ人間が介入して事を収拾させてるんですよね。
この先、コンピュータが、”人間は不必要” と判断した時が末恐ろしいです。
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