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さて、
加工屋さんに預けていたシリンダーがそろそろ帰ってきそうだ、という事で愛しの90カブ(改)のエンジンをバラしました。
ガスケット類や必要部品。
経年(かれこれ38年)によるヤレはありますがヤバい所は無いとのことで一安心。
それにしても鉄カブは本当に強いですねぇ。
例え壊れたとしても、潤沢な部品量と広い供給網で3日後には元気に走っている。これが鉄カブの強さを支えていました。
しかし栄華を誇ったその鉄カブもとうとう終焉を迎えることになり、各部品も欠品が多くなってきました。
外したピストン。
トップは綺麗ですね。燃調ばっちしですのでカーボンの体積もありません。
しかしかなり焼けてます。
原因はコレ。
なんと、オイルリングの張りが全くありません。この状態だとオイルは下がるばっかりでシリンダー壁には少量しか供給されてなかったと思います。
おおー、あぶないあぶない。
今回入れるピストンはノーマルに比べるとピストンハイトが低いので、シリンダーをカットしなければなりません。
右ノーマル 左ボアアップ
シリンダー上部はオイル通路の関係でカット出来ないので下部をカットすることになります。
そうするとスリーブ下部のテーパーが無くなってしまうので、スリーブを抜いてテーパーの付け直し加工が必要になります。
更に、シリンダーが短くなった分カムチェーンが長くなるのでテンショナーを改造して押さえを強くしなければなりません。
・・・タケガワやキタコのセットもんを組んだ方が手っ取り早くて安かったかもしれません・・・
オイルはウルトラG3とG4を使い分けてましたが、ノーマルでは有り余る性能ですが、チューンドには少しキツかったかもしれません。
チューンドマシンを通勤に使うのであれば、もっと頻繁に深いメンテナンスをしなければならないということですねぇ。
ではまた。
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