ワトスン

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“シェルパで行こう!” 〜始動性改善策〜

 

 

 

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さて、

先日私の所にやってきたカワサキ スーパーシェルパですが・・・

とにかく始動性が悪い。

いや、悪いを通り越して故障と言ってもいいほどの始動性の悪さです。

ウオタニコイルとハイテンションコード、イリジウムプラグで点火系強化しましたが変わりません。

先日など、始動するのに45分かかる始末でした。

とにかくこの現状をなんとかしないと、冬の焚き火が楽しみな私としては真冬に乗れないなんてことが起こりかねません。

 

そこで改善策を施します。

まず、カワサキの排気浄化デバイスKLEENを取り外します。

これは取り外し後の写真。作業してるとモノの写真を撮るのを忘れます・・・

画面右下、キャブのアイドル調整ノブの上にリードバルブが入った箱があって、エンジンヘッドやらキャブやらエアクリボックスやらにパイプが延びてました。

それらを外して蓋をして出来上がりですが、この二次エア導入装置は排気ポートの中で排気中の生ガスに新気を混ぜてやって再燃焼させ生ガスを外に出さないようにする装置なので、始動には関係無いような気がしますが、吸排気経路のあちこちにつながっているので良くは無いと思います。

そしてアーシング

ヘッドと、レギュレターのところに来ているコイルのアースを5スケでバッテリーへ。

 

 

 

さらに、キャブのジェットニードルを削ります。これはわたしの技術では無理なので店主にお願いします。

このバイクはキャブを触るのが大変です。いちいちサイドカバー、シート、タンクを外さないとダイヤフラムのカバーを外せないし、致命的なのは、いちばん触るパイロットスクリューが真下にしかも下向きに付いていると・・・

ついでに1/4回転開けときます。

 

 

外してビックリですが、もはやニードルではなくて棒です。

よく見たら微妙にテーパーしてますが初めは単なる棒に見えました。

 

排ガス規制をクリアする為に下が異常に薄くなっているんですが、じゃあスロージェット大きくすりゃいいじゃんと、確かにそうなんですがそうするとセッティングでしょっちゅう触らなくてはなりません。

ミクニのキャブは出来るならあまりさわりたくないというのが本音です(ブロンコやKSR2で痛い目をみている)。

エンジンがかかれば綺麗にアイドリングしているので下は触りたくない。FCRの加速ポンプみたいなのがついてるといいんですがねぇ。

ニードルを削って低中速域を濃くしてやりアクセルを開けてエンジン始動できるようにしてやります。

ついでに中速域のモッサリ感を改善。

 

おいおい大丈夫かコレ?ってなほど旧式な旋盤ですがこういう単純なヤツが真っ直ぐ回るそうです。

テーパーが始まる前のストレート部を2/100mm細くしてもらいました。

 

 

次の日にエンジンかけてみましたがチョーク引いてアクセルチョイ開けで、セル3回で始動しました。20秒程です。

45分かかっていたことを思うと天と地です。

ただし、昨日の今日の話ですし、前夜に雨が降ってこの日の朝は異様に暖かかったのであまり参考にはなりません。

1週間程空いてカキーンと冷えた朝がどうなるか楽しみです。

 

ではまた。